『真マジンガー』24話

　何つーか。

　爽やかに「ぶっ殺すぞ★」という気分になれましたね！
　光子力研究所が科学要塞研究所になるって、一体何なんだよ！！　しかも何あれ、本来なら、ドグラマグラとか、アブドラとか、グロゴスとか、充分に1話使える機械獣を、何つーもったいない使い方しやがるんだこら！　アブドラをちょっとクローズアップしてみたのはアレか、『マジンサーガ』のあてつけか。あのアブドラは、確かに男前だったがな！
　そして更に。
　1話での「よくも俺の母さんをーーーー！！」が記憶にあったから、やっと女将退場かぁ……と安心してたのに、くろがね屋がぶっ壊れただけって何なんですかねそれは。
　

　そんで。Dr.ヘルの、変装したり騙したり……云々のくだりで、だぁーっ！！　と気分はちゃぶ台返し。分かった上での嫌がらせなんですかねコレ。実は……と見せかけて大逆転！　が面白いのは、一回だけだっつーの。もう、カタルシスもへったくれもなく、キャラクターに感情移入のしようもなく、もう、本当に最後の最後まで「女将の策！」いい加減にしやがれってーの。今すぐ『真マジンガー』のタイトル返上してください。マジンガーの存在意義がゼロです。
　あそこでブロッケンに下品なまねをさせる意味もわかんないし、あそこでボスボロットをギャグで落とす意味も分からん。映画版『マジンガーZ対暗黒大将軍』の、ダンテを倒したが、別の戦闘獣に結局打ち返されて研究所にご帰還〜のアレとは違うだろ、タイミングとか。

　薄いんですよ。薄い。今の時代、熱血ロボットアニメって時代じゃないとか言うわけですか？　でも、何もかもが薄けりゃードラマも何も無い。ブレード（笑）が幽霊だろーがサイボーグだろーが何でもいいけどさー。黒幕が剣造パパンでもいいよもう。シナリオの整合性も吹っ飛ばす勢いで、矛盾はあるけど、面白いんだ！　という迫力も無い……。
　番組始まる前から、漠然とした嫌ーな予感はあったんですが、うん、こんなに悪い意味で凄いものになろうとは、想像もつきませんでしたハイ。