テレビ版の再構築だった『序』とは違い、ところどころテレビ版を思い出させながら、新しい物語を展開するその中身は、確かに『破』に相応しかったかもしれません。
そんなわけで、感想色々。
今更ながらの新キャラ登場で、どーも「浮いてる」感が否めなかったマリ。アバンタイトル部分で、どうやら独自の思惑を持っていることが示唆されているのですが……。今回の『破』では、弐号機をぶっ壊すためだけに出てきたとしか思えません。にゃー!
でもアレですね、弐号機出てきたときは鳥肌立ちそうでしたね、BGMがこれだよこれ! って感じで。
しかしやっぱり、式波と言われると違和感ばりばり。誰ですか。そして、加持さんへのアスカの片思いが削除されて、思いっきり三角関係フラグ来たコレと言いたい所が、立った! 立ったよ! アスカ死亡フラグ立った! テレビ版のトウジの役割がアスカにふられてしまった……。おかげで、委員長の影もすっかり薄く。嗚呼、眼帯……。
立ちすぎといえば、綾並フラグ立ちすぎてて。『序』でも、結構意識されてたけど、今回の『破』ではもっとバリバリ。最後の「綾並ぃぃぃぃーーーーーっ!!」は完全にヒロインフラグだよね! 食われた! と思ったら、どうやら、三人目は出ない……っぽい? ……というか、今の綾並もこうなったら二人目かどうかも怪しいです。
そう、綾並といえば、すっかり人間の女の子らしくなって……。「ぽかぽかして欲しいの」甘酸っぺえ。「私は人形じゃない」なんて、テレビ版の綾並だったら、絶対に言わないですよね。そういや、アスカの綾並の呼びかけが、「優等生」から「えこひいき」になってますが。人間関係は、シンジ中心に構築することにしたんでしょうね。アスカの過去とかやってたら、どう考えても尺が足りないし。映画版でこっそり明かされた、実はゲンドウパパは息子が可愛くてしょーがなかったのでした! も、何かあんまり隠されてません。
まあ、確実なのはマリがおっぱいキャラだとしたら、アスカは尻キャラ、綾並は全裸ってことですね!
それにしても、落下してくる使徒を受け止めようとして、エヴァ3体が走るシーンは燃えた! あのシーンだけでも、絶対に劇場で見るべき迫力だと思いましたねー。
違う意味で印象に残りすぎたのは、「きょーおの日はーさよおーなーらーまーたー会うー日までー」めっちゃシュールで……。「翼をください」よりもずっと脳に残ってしょーがなかったにゃー! 意図は分かる、意図は。だが、本当にシュールでした……。血飛沫! 内臓!! の映像のBGMがコレですから。
最後の最後で、吹くかと思ったのは、やはり貴方です、カヲル君。「シンジくん、今度こそ君を幸せにしてあげるよ」って、何事! 何事ですか!! 「初めまして、お父さん」とか言っちゃってるし。
爆笑したかったシーンは、やっぱりアレかな……「アッーーーー!!」
いやあ、シンちゃん、みんなに愛されてるねー(笑)。
シンちゃんといえば、うじうじ君がトレードマークだったわけですが、スパロボで熱血風味を足されたのが、実は庵野監督が大変お気に召されたとかで、男の子! というキャラ立てになってましたね。
正直、また見に行ってもいいかなと思える出来でした。時々、CGが「あちゃー」な面はあったのですが、それでも全体的には瑣末事でした。何か色々ありすぎて、充分に書ききれません。
こうして、否が応でも次回作への期待は高まるのですが。
『Q』……。
えー(笑)。
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